事務派遣における3年縛りの派遣法とは?

公開日:2025/03/15

3年縛り

派遣労働者として働く際に、多くの方が気になるのが「3年縛り」という派遣法に関する規制です。この規制は、正式には「労働者派遣法」と呼ばれ、派遣労働者の雇用形態や労働条件を定めた法律の一部として存在しています。事務職の派遣でこの3年縛りがどのように適用されるのか理解しておきましょう。

労働者派遣法の概要と目的

労働者派遣法は、派遣労働者の権利を保護し、派遣先企業と派遣会社が適切な雇用環境を提供するための法的枠組みを整備することを目的としています。とくに、派遣労働者が長期間にわたり不安定な雇用形態に置かれないようにするため、一定の期間を超える派遣契約を制限する「3年縛り」が設けられています

この3年縛りは、同一の派遣労働者が同じ派遣先で同じ業務をおこなう期間に適用されます。つまり、派遣労働者は一つの派遣先で3年以上働くことができないという規制が存在するのです。この規制は、派遣労働者が派遣先企業に依存しすぎず、安定した雇用を目指すための仕組みとされています。

事務派遣における3年縛りの適用

では、事務派遣にこの3年縛りの派遣法が適用されるかという点について見ていきましょう。結論からいうと、事務職に対してもこの3年縛りは適用されます。事務職であっても、派遣労働者として働く場合は、他の職種と同様に3年間を超える期間、同じ業務を同じ派遣先でおこなうことはできないとされています。

この規制により、派遣先企業は3年を経過する前に派遣労働者を直接雇用するか、他の派遣労働者に交代させる必要があります。つまり、事務派遣で働く場合でも、3年以上同じ企業で派遣社員として働き続けることはできないのです。

ただし、派遣労働者が異なる業務に就く場合や、派遣先企業が派遣労働者を直接雇用する場合は、この3年の期間に関する規制は緩和されることがあります。そのため、派遣労働者として働く方にとっては、契約期間が終了する際に、派遣先企業とのコミュニケーションが非常に重要になります。

派遣法の3年ルールが導入された背景

派遣法における3年縛りは、労働市場における派遣労働者の位置付けを考慮したうえで導入されました。もともと、派遣労働は短期的な労働力補充や、特定のスキルを持った労働者を一時的に雇用するための制度として設計されていました。

しかし、実際には、派遣労働者が長期間にわたり同じ業務を続けるケースが増えており、その結果として、正社員と同じような仕事をしながらも、雇用の安定性が欠如しているという問題が浮上しました

これを是正するために、派遣法において「3年ルール」が設けられ、派遣労働者が同じ企業で長期間働き続けることを防ぎ、より安定した雇用環境を提供するための措置が取られたのです。

3年を超える雇用関係を続けることで、派遣労働者が事実上の「常用雇用」状態となることを防ぎ、派遣労働の一時的な性質を強調するための規制でもあります。

3年縛りが事務派遣に与える影響

事務派遣においても、3年縛りの派遣法の適用は労働者や派遣先企業に大きな影響を与えます。派遣労働者にとっては3年を超える雇用が保証されないので、一定の期間で次の職場を探さないといけない不安があります。また、派遣会社にとっては3年ごとに新たな派遣労働者を雇用しなければならず、業務の引き継ぎを要します。

3年を超える雇用が保証されない

派遣は一定の期間が経過するごとに、次の職場を探さなければならないという不安定さが伴います。このため、派遣先企業との関係や今後のキャリアプランを常に考慮しながら働く必要があります。

派遣先企業にとっても縛りは痛手

3年ごとに新たな派遣労働者を雇用しなければならない可能性があるため、業務の引き継ぎや人材の確保において負担が増えることが考えられます。

とくに事務職の場合、業務の特性上、正確さやスピードが求められるため、新しい派遣労働者に対するトレーニングや引き継ぎが重要です。そのため、派遣先企業は、優秀な人材を確保するために、派遣労働者に対して直接雇用の提案をおこなうケースも増えています。

事務派遣の3年縛りを回避するための手段

事務派遣において3年縛りを回避する方法としてはいくつかの選択肢があります。

派遣先企業に直接雇用を提案してもらう

派遣先企業にとっても、既に業務に精通している派遣労働者を直接雇用することは、業務の効率化や人材確保に役立つため、3年を経過する前に正社員や契約社員として雇用されるケースがあります。

派遣労働者が異なる業務に就く

同じ派遣先企業であっても、担当する業務が変更されれば、3年ルールの適用外となるため、派遣労働者が自らキャリアの幅を広げる努力をすることが重要です。たとえば、事務職の派遣労働者であれば、営業事務や人事関連の業務に異動することで、新たなキャリアを築きながら、3年縛りの影響を受けないようにできます。

まとめ

事務派遣にも、他の派遣職と同様に3年縛りの派遣法が適用されます。この規制により、派遣労働者は同じ派遣先で長期間働くことが制限されており、派遣先企業にとっても人材確保や業務の引き継ぎに影響を与える要素となっています。しかし、派遣労働者が直接雇用を目指したり、業務内容を変更することで3年縛りを回避することも可能です。派遣労働者としてのキャリアを築くためには、この3年ルールを理解し、派遣先企業との関係を適切にマネジメントすることが大切です。

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