育休明けに退職するメリットとは?

公開日:2023/09/01 最終更新日:2024/11/14

育休明けに退職することを考えているケースは、思っているよりも多いかもしれません。法的な難しい話や、収入の関係、会社との建前などいろいろ考えます。しかし、退職自体はもちろん違法ではありません。育児休暇中の心境の変化などもあるので、育休明けに退職を考えている人は、頭に浮かんだ時点で基本的なことを知っておきましょう。

育休明けに退職するのって法的に大丈夫?


育休明けに退職することは、法的には問題ありません。しかし、会社は一時的な休暇として育休を与えている認識である場合が多いです。退職よりかは復帰を考えていることを伝えておくのが無難でしょう。

法的には問題ない

育休明けに退職をすることは、法的にまったく問題はありません。退職のタイミングは人それぞれであり、たまたま育休明けを選んだ、というだけです。

しかし、会社からすると、後に戻ってくることを前提に、一定期間休暇を与えているという認識なので、戻ってくるはずの人が戻ってこなければ、残った社員の負担が大きくなります。

役職がついた人の退職は、プロジェクトを左右する可能性もあるので、慎重かつ相談を重ねて決めるとよいでしょう。

復帰をするのが望ましい

育休後は、波風を立てずに過ごしたいと思っているママさんもいるでしょう。会社に嫌な顔をされずにやり過ごすのならば、とりあえず復帰するつもりであることを伝えるのが望ましいです。

育休中は、給与は支給されないことが多いですが、育児休業給付金はもらえます。会社で加入している雇用保険から支給されるので、退職しているともらえないお金です。

復帰を視野に入れていない場合には、返還しなければいけない可能性もあるので、注意しましょう。

育休明けに退職するメリットとデメリット


育休明けに退職することには、メリットとデメリットが存在します。メリットとしては、子どもとの時間がそのまま確保できることや、緊急時の対応ができることです。デメリットは、収入が減ることや、保育園に入りづらいという点です。それぞれどちらを取るか、夫婦で話し合いが必要です。

メリット1:子どもとの時間が維持できる

子どもとの時間が取りやすくなるのは、退職をするメリットのひとつです。仕事をしている時間がなくなるので、育休中と同じような時間を過ごせます。

育休明けも、まだまだ子どもは母の手が必要です。お母さんも、いきなり我が子と離れて仕事をするには心配がつきもの。退職することで、引き続き子どもとの時間を作れて、育休中と変わらない生活が送れることがメリットです。

メリット2:緊急時に対応しやすい

緊急時に対応しやすいのもメリットです。子どもの発熱や機嫌の悪さなど、病気を疑うことは突然起こります。なれない育児のなか起きる緊急事態は、働いているとすぐには対応できません。

保育園に通っていても、すぐには迎えにいけないのが難点です。しかし、退職していればすぐに動けます。迎えにも病院にも行けるので、緊急時の対応がしやすいのはよい点です。

デメリット1:収入が減る

退職をすれば確実に収入は減ります。仕事をしなくなるので、収入は旦那さんがすべてに。子育てや生活費に出費が増えるので、家計が苦しくなります。ほんの少しでも収入を減らしたくないという場合には、退職は選びにくい選択肢です。

デメリット2:保育園への入園が難しい

退職をすると、保育園への入園が難しいです。退職をするということは、専業主婦になるということ。共働きの家庭より、子どもに関わる時間が確保できると考えるので、保育園にも入りづらくなります。

すでに保育園へ通っている場合は、認可保育園では退園を迫られることもあるので、要注意です。

育休明けの退職で育児休業給付金はどうなる?


育休明けの退職で、育児休業給付金は特別な手続きが必要なのでしょうか。基本的に復帰する意志を持って育休を取得している場合は返還しなくてよいです。ただし、最初から退職するつもりであれば、場合によっては返還することもあるので、会社に確認しましょう。

復帰するつもりならもらえる

育児休業給付金は、育休後に復職する意志があればもらってよいお金です。育児休業給付金は育休を取得している間の生活費の一部として使う目的で給付され、収入が減ることを見越して支給されています。

雇用保険から出ており、復帰する、会社との契約を継続するという条件のもとで支払われているので、復帰することを考えているのであれば受け取れます。

予期せぬ退職でも返さなくてよい

予期せぬ退職となった場合でも、返還しなくてよいです。復帰の意思はあったが、家庭の事情で難しくなった、などであれば返還の対象ではありません。

肝心なのは、育休取得前に復帰の意思があったかどうかです。退職予定で育児休業給付金だけもらおうとしている育休は、返還の対象となる場合はあります。退職も視野に入っている人は、一度会社相談してみましょう。

派遣会社の賢い選び方


ひと口に派遣といってもいろんな会社があります。そのなかから、自分に合ったところを選ぶのは困難です。

派遣会社選びで失敗しないためには、求人数が多い・対応エリアが多い・サポート体制が充実している、などを重視するとよいでしょう。また「条件」を絞っておくのもポイントです。

たとえば、どんな仕事をやりたいのか、大手企業or中小企業、ブランクがある場合などが挙げられます。やりたい仕事が決まっていなくても、エージェントがいるところであれば相談できるので安心です。

派遣会社を選んだら、登録をして求人を探します。登録後は担当者との面談があるので、やりたい仕事や条件をしっかり伝えましょう。細かい対応は派遣会社によって異なるため、少しでも早く決めたい方は複数の派遣サイトに登録することをおすすめします。

派遣で働くという選択肢も


働き方に迷ったら、派遣という選択肢もあります。近年は派遣求人も増えているため、キャリアアップや育児中でも希望に合った働き先が見つかりやすいでしょう。

ほかにも、派遣にはうれしいメリットがたくさんあります。

自分のペースで働ける

正社員が合わない場合、派遣で働くという手段もあります。

派遣のよいところは、自分のペースで働けること・相性のよい仕事が見つかりやすいこと・ストレスになりにくいことなどが挙げられます。とくに小さいお子さんがいる場合、働く時間・曜日を自由に選択できるのは助かります。「週3日」「毎日4時間だけ」など、時短勤務にもしっかり対応してくれるでしょう。

正社員のように時間に縛られることがありません。

自分に合った仕事が見つかりやすい

派遣と聞くと、ひと昔前まではあまりよいイメージを持たれませんでした。しかし昨今は、賢い働き方のひとつとしてマイナスイメージが払拭されつつあります。

その理由のひとつが、自分に合った仕事が見つかりやすいことです。時短勤務ができるのも魅力的ですが、相性が悪いと叶えられません。近年はいろんな派遣求人があり、経験・スキルに合わせて自由に選択できます。自身のキャリアを活かすことも可能なので、派遣社員からステップアップするのも夢ではないでしょう。

転職エージェントなどを利用すれば、より自分に合った派遣会社が見つかります。

ストレスになりにくい

希望の時間・曜日を選択できるので、ストレスになりにくいのもメリットです。とくに子どもがいる方は、家事や育児をしながらでも無理なく働けます。またプライベート時間も増やせますから、子どもともゆっくり過ごせるでしょう。

もちろん、キャリアアップの一環として派遣を取り入れることも可能です。正社員とは違い時間に余裕ができやすいので、資格勉強をしている方にも適しています。

まとめ

育休明けに退職するメリットは、子どもとの時間を維持できること、緊急時の対応が速やかにできることです。まだまだ手がかかる子どもとの時間を大切に過ごしたいと考えているママさんは多いでしょう。復帰をするつもりでも、退職が脳裏によぎることも少なくなりません。育休明けに退職することを検討している場合は、育児休業給付金が受け取れるかが関係します。すでにやめることが決まっている場合は、受け取ることができません。少しでも復帰を考えている場合は、受け取れるので、会社に意志を正しく伝えましょう。復帰を考えていると伝えたほうが、円満に話が進むのも事実です。

【FAQ】よくある質問


A育休は、職場への復帰を前提とする制度ですが、育休後に退職することが禁止されているわけではないようです。そのため、育休後に退職することは法的には問題ないようです。

A復帰するつもりで育休を取得しているのなら、育休後に退職しても育児休業給付金はもらえるようです。そのため、退職または転職が決まっても、育児休業給付金は基本的には返金不要なようです。

A退職の意思を伝える場合、通常は退社1ヵ月から1ヵ月半前にはその意思を伝えるのが一般的です。しかし、育休中に退職を決めた場合は可能な限り早く伝えることが大切なようです。

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